3月3日
レッスン内容のお話を少し。
私はピアノの先生です。
門下生の皆さまが、ピアノを弾けるようになるようにあの手この手で指導にあたっております。笑
入門された目的は、皆さま一人一人さまざまですが、必ずや弾けるようになっていただきたい。
鍵盤をおさえれば音は鳴ります。
でも、それは弾けるのとは違う。
五線譜に書かれた音符を見て音を読み、音符の長さを考えて正しくリズムを組み立てて演奏する。
これを自分の力でできることが、第一のステップと考えています。
簡単なことではないんです。
特に、小さなお子様にとっては、音符の長さを理解することはなかなかの難題。
耳が発達しているため、先生が弾く音を聴いて簡単に真似ることができるので、理解するよりも先に弾けてしまう。正しくは弾けている気持ちになってしまう。
その状態が長く続き過ぎると、ある日、大きな壁に突き当たります。
何年も教室に通っているのに、リズムが複雑になると分からなくなってしまう。
これは、指導者としても非常に悲しい…
そうならないように、リズムの勉強には特に力を注いでいます。
写真は、リズム打ちの練習。
こちらは宿題としての課題ではなく、レッスン時間内に行います。
メトロノームに合わせて、速さと拍子を正しくカウントし、譜面台に並んだカードの通りに手を叩きます。
リズムは、毎回変化します。
簡単なリズムのうちに自分で考えることを覚えれば、行く行くは大きな力となります。
確実な基礎を身に付ける。
簡単なようで難しいことです。
着実に成長していただけるよう、ひとつひとつ丁寧なレッスンを。
常に忘れずありたいです。
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